19~20 年度回顧 不完全燃焼と大いなる未完成

200706臨時週報

2019 年~2020 年  会長 遠藤信幸 幹事  足立利男  クラブ会報委員長 廣野道彰

例会日

昨年 7 月、RI テーマ「ロータリーは世界をつなぐ」 クラブテーマ「家族、仲間、地域との絆を育もう」を掲げてスタートした 19-20 年度は 新型コロナウィルス感染の影響を考慮して、今年 3 月から 6 月までの例会を全て臨時休会とし、 またデフリーグの応援、品川児童学園パロ訪問などの奉仕活動、更に那須旅行など親睦行事も 中止せざるえない状況のまま終了しました。 ブラックスワンというか、全く予期せざるコロナ禍により何とも不完全燃焼のまま終了したこ とは、大変残念でありました しかし、そんな中、新企画「ゆびきり玄米プロジェクト子ども食堂への支援活動」が地域 社会奉仕として顕著な実績として認められガバナー賞を受賞したこと、また米山記念奨学個人 平均寄付額 2 万円達成クラブの感謝状を贈られたことは、19~20 年度のハイライトでした。今 回の受賞は、私が感銘を受けた経済同友会の名著「危機感なき茹でガエル日本」の副 題・過去の延長線上に未来はないに倣い、新しい企画を目指しただけに嬉しい限りです。 是非、今後は更に充実させて繋げていきたいものです。 ただ親睦委員会と連携して、より大人数で駆けつける予定のデフリーグの応援活動がコロナ禍 のため大会そのものの中止によりできなかったことはとりわけ残念でした。しかし、この活動 はデフリーグ大会の応援だけのものではなく、植松隼人さんの「障碍者が身近にいることを意 識できる社会」「障碍者への理解を深め、小さな気配り、心配りで共に生きる、いわば共生社会」 を作る理念に共鳴し、私たちがさまざまな場面でこの理念に基づき行動することにあります。 今後の様々な活動に活かしたいものです。(奉仕活動)

年度早々には、大井 RC の会員であったベテランの高林さん、新井さん、高野さん 3 名に入会 して頂いたことは、これで「一年間の会員基盤ができた」と感謝して余りあるものがありまし た。しかし真の自力で更なる新会員増強が実現できなかったことは引き続きの課題です。今後 とも総力戦で増強に努力しなければと思った次第です。(会員増強) また小俣会員、前田会員がご尽力された、戸越保育所の園児を空襲から守るための疎開保育 園を舞台とした映画「あの日のオルガン」の上映会に多くの会員が協力されたことは意義深 いことでした。一人一人のロータリアンがそれぞれの立場でそれぞれの地域で活躍されること にクラブとして応援することは「あなたのロータリー」として京浜 RC の存在感を示すことに 他ならないと思います。

また昨年 11 月、高林会員が防犯功績で藍綬褒章を受章されたことは私たちにとって大変うれ しいニュースでした。地域への多くの貢献活動にリーダーシップを発揮され幅広い活躍をされ ていることに心から敬意を表したいと思います。そして、こうした仲間がおられることを私た ちは誇りに思います。その他多くの会員が区政の関連、地域の自治会、あるいは経済諸団体等 で活躍されていることは私なりに承知しておりますが、引き続きロータリー精神を込めて頑張 ってほしいと願っています。(あなたのロータリー) それから私が重点を置いたのは例会の充実です

京浜 RC の例会は数少ない月 3 回がベースです。例会はもとより活動の基本ですが、会員相互 の交流の場であり、学びの場でもあります。このためにも卓話の充実は欠かせません。そんな 思いで卓話は外部の有識者、地域のリーダー、そして会員でラインアップを組むこと、しかも 早期に予定を決めることで進めましたが、出席率の向上と相まって、それなりの評価を頂いた と思います。しかし、先述のとおり 3~6 月の卓話が叶わずに終りましたが、その間予定した 外部講師の方には、時期を見てお引き受け頂けることになっており、皆さんには楽しみに待っ て頂ければと思います(例会の充実)

私自身 19~20 年度会長としてリーダーシップを十分発揮できず、またクラブの品質の向上に 計画通りの成果を上げることができずと、まさに「不完全燃焼の一年」でしたが、次へ向け ての課題が見えてきたようにも思います
京浜ロータリークラブは 30 年を経て壮年期に入りつつますが、クラブ運営での PDCA 不足、 委員会機能の不十分さ、例会運営の未熟さ、会員のロータリー行事参加者の少なさ、週報の不 安定さなど、まだまだ課題が多いことを実感しました。 特に委員会機能が発揮されないため、もとより新会員の入会やクラブの運営方法などクラブ全 体にかかわる決定の役割を担う理事会が大半実行部隊としても機能せざるを得ませんでした。 今後は年度ごとに組織編成がなされているわけですから、各委員会、各委員が役割を認識し、 企画立案から実行部隊の役割を発揮すべきでしょう。会員一人一人の具体的な参画が必要です。 かかる状況を私はあえて「大いなる未完成」と思っています。しかしそれは「大いなる可能 性」を意味します。これらを改善することによって我が京浜ロータリークラブはクラブ全体が、 また会員がロータリアンとして進化して行くのだと思います。 足立年度からは、ウィズコロナ時代での新しいクラブ運営が求められます。新しい様式での例 会もスタートするのもその一つでしょう。 次年度にはコロナをエックスキューズとすることなく、むしろピンチをチャンスにする決意の もと更に飛躍の一年になるよう、私自身も大いに貢献したいと思っています。 最後になりますが、19~20 年度、私を支えてくれた足立幹事をはじめ理事役員の皆さん、とり わけ臨時休会中も耐えて頂いた会員の皆さん、そして抜群の事務局機能を発揮して頂いた佐伯 さんにお礼を申し上げます

一年間どうも有り難うございました